グリューナー・ヴェルトリーナー ラムと並ぶ、トップ・キュヴェの現行ヴィンテージと9年熟成 のセット。 ハイリゲンシュタインはドナウ周辺最古にして最高のリースリングの銘醸畑｡ペルム期の火山性礫岩土壌が、スモーキーな香味と重層的果実味、筋肉質で凝縮感とテンションに満ちたパワフルかつ緻密なワインを生みます。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【味わい】 2020年：スモーキーで濡れ石のようなミネラルと野生のハーブや花の香り。旨味のある豊かな酸、グーズベリー、ルーバーブの香味。テンション溢れる緻密な構成。フニッシュに膨大なミネラル感、蜂蜜のニュアンス。長い余韻。深みと陰影に富むエレガントなワイン。オーストリア流の若飲みもいいけれど、10年,20年以上の熟成を経た姿も楽しみ。 2014年：アーシーな熟成をうかがわせるノーズ。黄色い果実とマッシュルーム、干し草の香味。好ましい熟成。長い余韻。ハイリゲンシュタインとしては緩めのストラクチャーと小さめのスケール感ながら、良質のオーストリアン・リースリングの熟成した姿を味わうには好適。 【テクニカル・インフォメーション】 ギイヨ仕立てで樹齢は35年に達する。周辺の生産者より、年にもよるが３～4週間近く遅い収穫で果実味に「磨き」をかけるのがハウス・スタイル。 2020年は寒暖と乾湿が複雑に交錯した、生産者の力量を測るには絶好の年。収穫期の夜間の低温が繊細で美しい香味を育くみ、秀逸なリーフワークと選果が最高のワインを生んだ。 2014年は収穫期の緻密な畑仕事、特に過酷なまで厳密な選果が求められた、ワイナリーの忍耐を試すような年。 両年ともマンハーツベルクマンハーツベルク産オーク製2500ℓの大樽で18か月間の熟成。 【ワイナリー】 シトー派のツヴェッテル修道院所有のお城で、1171年よりワイン造りの記述が残るオーストリア最古のワイナリーのひとつ。1994年以来名門ホテル経営一家出身のミヒャエル・モースブルッガーが、果樹園や穀物畑、家畜なども含めた城周辺全てのプロパティーを運営。瞬く間に同国を代表するトップワイナリーに躍り出た。除草剤は一切使わないサステイナブル農法と、抜きん出て遅い収穫が特徴。木樽熟成のワインは天然コルク、樽に触れないワインはスクリューキャップを用いて瓶詰する。シグネチャー・ワインは、修道院伝統製法を復活させた「トラディション Tradition」。