中庸なボディに程よい樽香。シトラス＆ナッティーな果実味と熟成香のバランスが取れ、塩っぽいミネラルの長い余韻――良質のシャサーニュ・モンラッシェを思わせる、ブルゴーニュ・シャルドネのお手本のような個性！　 霜による被害でブルゴーニュの白が壊滅的にダメージを受けた2016年。この年に健全な果実を収穫できたほんの一握りブドウは、実は素晴らしいワインになった、という事実が実感できる、本当の意味で希少なワイン。既に飲み頃ながらさらなる熟成向上も期待できる。 【ワイナリー】 ブルゴーニュ公国の初代公王フィリップ・ル・アルディ――ガメを引き抜きピノ・ノワールへ植え替えることでブルゴーニュの今日の礎を作った――所有の城でワインを造り続けてきたワイナリーは、現在クレディ・アグルコールが所有し、コード・ド・ボーヌ中心に100ha近い畑を擁するブルゴーニュ最大手ドメーヌのひとつ。 この広大な所有畑をすべてビオロジック栽培する「本気度」は、畑ごとの個性を表現したワインの完成度の高さに結実している。 【テクニカルINFO】 畑は道路１本隔ててシャサーニュ・モンラッシェの１級畑と接する非常に細かい鉱物の混じる石灰岩の土壌で、パワフルなワインを産する。 草生栽培により土壌の微生物層を活性化。ビオロジック認証。 2019年にディレクターに就任したジャン・フィリップ・アルシャンボーの下、伝統的手法ながら、空気式圧搾機や自動ピジャージュなど、最新の設備を導入。アペラシオンごとにテロワールの特徴を最大限引き出すことに成功。